NEWS

【CEOブログ】ポートランディア

ポートランディア。 アメリカのTVプログラムの名称。残念ながら僕は見たことないけれど、 ポートランドに居住する人々の一種独特なライフスタイルを紹介する番組なのだそうだ。 (部分的には田舎者〜と比喩している様なんだけどね。) オレゴン州ポートランド。人口53万人程のアメリカの地方都市が、 今熱い視線を投げかけられている。 昨今のこの街、ちょっとヤバイことになっているらしい。 ということで、元IDEEの代表・黒崎さんにいろいろご案内していただき 、8月末に行って参りました。 オレゴン州、あるいはポートランドといえば、皆さんは何を連想されるだろうか。 畑の幸、海の幸が豊富なお土地柄。スポーツの街。そしてヒッピータウン。 そういったところかな? 概ねその通り。 その印象は、街を降り立った瞬間から訪れた。 ついた初日に入ったレストランのオイスターは絶品! あちらに住んでいる黒崎さんの弟さんにご案内いただいたスポーツジムは、 何と15,000坪の広さを誇る。たぶん世界最大のスポーツジムではないかな。。。 そして、街中には大声で、何かに怒っているおじさんが、世界の終りを唱えている。 う~ん、この街、おもろすぎる。 そんな期待感満載ななか、ACE HOTELに寄ってみた。 (写真1参照) ここはポートランド独特なイカシタユルサの象徴。 この街は特にこの5、6年。 パールディストリクトと呼ばれる元倉庫街だった場所がコンバージョンされてきた。 ACE HOTELはその代表格。その他新しいレストランやカフェ、ヨガスタジオなどが、 ユルイ商業主達のクリエイティブな発想と実行力により数多くオープンしてきている。 そんなポートランドの空気感を、そのまま一杯のコーヒーに込めた地元カフェが STOMPTOWN ~ROASTERS COFFEE ~というお店。 (写真2参照) 鼻ピアスに全身タトゥーなスタッフから繰り出されるラテアートの美しさ。 それでいて、一生懸命こだわりコーヒーを進めてくれているスタッフの優しさ。 コーヒー農場からの豆の直接調達と自家焙煎にこだわるこのお店は、 ACE HOTELと並んで明らかにポストリーマンショック以後のアメリカの変化の象徴だ。 リベラルに、フリー&イージーに。 ネイティブアメリカンの思想を再評価し、禅や仏教、インド思想など、 東洋文化からの影響を受けたこの街は、 シアトルやカナダ・バンクーバーなどと生活文化圏を形成しながら 「Pacific North West」といわれる 新しいライフスタイル発信圏の中心基地と成長したのだ。 かつてからのスポーツ&アウトドアの代表都市、美しい地方都市ポートランドは、 「Nike」の本社がある街でもある。 そしてその「Nike」の急成長をデザイン面から支えたクリエイティブチームがある。 「Wieden+Kennedy」。 一切の営業マンを配置せず、クリエイションに専念する企業方針を徹底し、 今や全世界に3000人のトップクリエイティブスタッフを抱える大企業にまで成長した。 今や世界のクリエイティブの憧れであるこの会社。 GECD(Global Executive Creative Director)のJohn C Jayさんと面会する機会を得て、 彼らのオフィスに伺う。 壁にかかる押しピンでできたメッセージにシビレタ。 「Fail Harder !」 (写真3参照) それだよそれ。 失敗しても失敗しても、陽気に再度チャレンジできる会社。 そういう会社の風土を育んだ、ポートランドという街の空気感。 そして、オレゴンという大自然の、母性とも言うべき寛容性。 街を育てる力は、人ひとりひとりの創造性から始まる。 しかし一方、人を育てる力って、街にはあるんだな。 街と人との素敵な関係。 それをこの街で学んだ気がした。 VIVA! PORTLANDIA!!
Back